ドクターに聞きたいQ&A(関節リウマチの治療についてQ5〜Q8)
関節リウマチでお悩みの多くの方から当研究所に寄せられたご相談内容の一部を掲載いたします(個人情報は抹消しております)。ご自分の今後の治療にご活用頂けたら幸いです。
Q5.抗リウマチ薬はいつまで服用しなければならないのですか?
A.まずは結論から申し上げます。現代医療では中止の基準がございません。
オランダのten Woldeらによる臨床研究があります。これは、抗リウマチ薬を5年間服用している関節リウマチの患者さんを投与中止と続行の2つのグループに分けたものです。その結果を要約しますと、抗リウマチ薬を中止したグループは、続行したグループより約2倍の確率で症状が再燃しました。ただ、全体の62%は1年間再燃しなかったという結果です。
これはどう解釈したらよいのでしょうか?現在、あたらしく使用されている生物学的製剤エタネルセプトなどは、中止すれば1ヶ月で再発するという報告もあります。この臨床研究のポイントは、抗リウマチ薬を5年間服用している関節リウマチの患者さんが対象と言う点です。これは関節リウマチの中でも重症の部類に入る人々です。関節リウマチの重症者には、ステロイド、免疫抑制剤、抗炎症薬、抗がん剤などが多種類併用されて出されています。
これで何とか関節リウマチの患者さんの免疫を抑制し、炎症も抑えているのです。このような重症な状態では、生活習慣はそのままで、抗リウマチ薬(抗がん剤のリュマトレックスも含む)を止めてしまうと、症状が悪化するのは当然です。
ところが、全体の62%の関節リウマチ患者さんは、1年間再燃しなかったという結果がでています。つまり、全体の62%の関節リウマチ患者さんは、抗リウマチ薬が必要でなかったということです。前述した生物学的製剤のエタネルセプトのように、中止したらすぐに再発するようであれば、ずっと注射を続けなければなりません。
これは、やはり現代医療の治療があくまでも対処療法で、根本治療でないことをいみじくも語っているのです。せっかく生活習慣を改善して寛解しても、なかなか抗リウマチ薬を切れない状態であれば、今度は医薬品の副作用で免疫力が低下して、再発します。関節リウマチの患者さんは、なるべく早期に抗リウマチ薬をオフにすることが大切で、そのためには崎谷研究所が指導している生活習慣改善が大前提となります。
Q6.どうしてステロイドで重い副作用がでるの?
A.ステロイドホルモンはヒトで36種類以上あります。副腎や性腺という部位で作られます(ステロイドのほか900種類以上のホルモンを生産している)。西洋医学で使用するステロイドは、合成ステロイドホルモンといいますが、ステロイド療法は数十種類あるステロイドのうち合成された一種類を内服か注射するもの です。
このたった一種類の合成ステロイドを投与すると、私たちの副腎と性腺組織が萎縮し、他の数十種類あるステロイドや900種類のホルモンの合成が無茶苦茶に破壊しつくされます。そのおかげで、全身の細胞がやられます。特に細胞のミトコンドリアという器官がやられますので、全身が荒廃します。
それで患者さんはステロイドホルモンに対して禁断症状が起きてしまいます。こうなれば、合成ステロイドとともに討ち死にです。
Q7.副作用の強い医薬品以外の治療はないの?
A.有効な治療があります。
リウマチの最大の問題点は関節での炎症がどんどん拡大していくことです。最後には関節が変形してしまいます。もちろん非常に強い痛みを伴います。問題は炎症の際に、細胞の周りのコラーゲンを溶かして拡がることです。
このコラーゲン溶解を抑えれば、リウマチは押さえ込めます。アメリカのラス研究所で、自然のアミノ酸やビタミンを使って、コラーゲン溶解をブロックする治療(コラーゲン溶解ブロック療法)が試みられています。この〈コラーゲン溶解ブロック療法〉はノーベル賞受賞者のライナス・ポーリング博士の後継者でノーベル賞候補であるラス博士の研究によって、リウマチなどの免疫難病に有効であることが証明されています。
自然の栄養素の配合ですので、副作用は全くありません。病院で専門医の治療をうけられている方にも安心して併用できます。コラーゲン溶解ブロック療法は副作用のない画期的なリウマチ治療です。
このような体に負担のない自然療法を普及するために、リウマチ治療最前線『コラーゲン溶解ブロック療法』をリウマチでお悩みの方に無料で送付しております。(お申し込みは左側のバナーからどうぞ)
Q8.関節リウマチの最新の薬で注射薬があります。これは何でしょうか?
A.それは「生物学的製剤」といわれるものです。世界で関節リウマチの最新薬物治療として注目を集めているものです。現在、関節リウマチの発症モデルでは、感染あるいは他の刺激が炎症を次々と引き起こすことで関節破壊起こると考えられています。
専門的な話になりますが、関節リウマチの発症の機序を簡潔にまとめると以下のようになります。感染などの刺激を受けると
- 樹状細胞(白血球の一種)がバイ菌などを取り込み、リンパ節に移動して、抗原をリンパ球のT細胞に提示します。
- 活性化されたT細胞は、増殖して関節に移動します。
- 関節の滑膜という組織で活性化されたT細胞は、インターフェロンや炎症性サイトカインなどのホルモンのようなものを産出します。
- この刺激で関節内のマクロファージ(白血球の一種)、B細胞(リンパ球)、線維芽細胞、軟骨細胞、破骨細胞などを刺激します。
- このうち活性化されたマクロファージ、線維芽細胞は、MMP(コラーゲン溶解酵素、プロテアーゼ)、TNFαなどを産出します。
- MMP(コラーゲン溶解酵素、プロテアーゼ)、TNFαなどが関節での炎症を拡大させます。
現在、日本で関節リウマチの最新治療で使用されるサイトカイン阻害注射剤は2剤(商品名:レミケード、エンブレル)あります。いずれもこのTNFαというサイトカインと呼ばれるものを阻害する薬剤です。
一方、崎谷研究所が生活習慣改善と同時に指導している「コラーゲン溶解ブロック治療」は、MMPというコラーゲン溶解酵素を抑えるものです。また、「コラーゲン溶解ブロック療法」で使用するカテキン(緑茶の成分)は、最新治療がターゲットとしているTNFというサイトカインを阻害する働きを持っています。
いずれも大きくは「抗サイトカイン」治療といえます。
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