関節リウマチ医学最新ニュース（１８）
関節リウマチで服用されるグルコサミン・コンドロイチンについて
最近、関節リウマチや他の膠原病などの関節痛症状を治療する目的で、グルコサミンやコンドロイチンといった健康食品が出回っています。
コンドロイチンについては、関節組織での軟骨細胞や滑膜細胞から出される軟骨破壊物質であるＭＭＰ（コラーゲン溶解酵素）、ＮＯ、ＰＧＥ２などを抑制するのではないかという推測があります。ただ、破壊された軟骨の成分に置き換わることはまだ証明されていません。
グルコサミンは、それに加えて関節軟骨だけでなく血液中の白血球や血小板に作用して、炎症を抑えることが報告されています。
問題は、これらの物質を経口摂取した場合は、ほとんどが分解されてしまい、その作用が消えてしまうことです。約1/2は、肝臓で分解され、残りのうちの一部が関節に到達すると報告されています。関節にはほとんど到達しなくても、血液に対する作用で炎症症状を少しは抑制する可能性はあると考えられています。