関節リウマチ医学最新ニュース（５３）
米FDAが日本発の抗体製剤トシリズマブを関節リウマチ（RA）治療に承認
米食品医薬品局（FDA）は1月11日付immediate releaseでトシリズマブ（商品名：アクテムラ）の中等症～重症の関節リウマチ（RA）に対する適応を承認しました。同薬は日本で初めて開発された抗体製剤で、国内では2005年からキャッスルマン病の治療薬として使用が開始され、2008年に関節リウマチ（RA）の適応が追加されたものです。
トシリズマブはインターロイキン（IL）-6に対するヒト化モノクローナル抗体製剤（先発のインフリキシマブ（商品名：レミケード）、エンブレル（商品名：エタネルセプト）が腫瘍壊死因子（TNF）αを阻害するのに対し、新たな作用機序を有する薬剤です。
適応は他剤無効の中等症～重症関節リウマチ（RA）。FDAは販売元に対し、市販後調査による長期的な安全性評価のほか、同薬使用による心血管リスク評価や肝・消化管関連の副作用報告などを求めています。