リウマチの検査（５）

関節リウマチ・膠原病の検査・診断の基礎（５）

関節リウマチの慢性炎症の評価法
米国とEUの２つの評価法があります。
①米国リウマチ学会（ACR）のコアセットと臨床改善の診断基準
コアセット：
  1. 疼痛（圧痛）関節数
  2. 腫脹関節数
  3. 患者による疼痛度の評価（visual analogue scale または Likert scale）
  4. 患者による疾患活動性の全般的評価（visual analogue scale または Likert scale）
  5. 医師による疾患活動性の全般的評価（visual analogue scale または Likert scale）
  6. 患者による身体機能の評価（AIMS, HAQなど）
  7. 急性期炎症反応物質（赤沈値またはCRP濃度）*１年以上に及ぶ臨床試験や疾患修飾抗リウマチ薬の臨床試験の場合
  8. X線所見などの画像診断法

RAの臨床的改善の評価基準：
以下の①および②を満足する時、改善したと判断する。
　①上記の１および２がともに２０％以上の改善が見られること
　②３～７の５項目のうち、いずれか３項目目で２０％以上の改善が見られること。
（Felson DT, et at : Arthritis Rheum 38 : 727, 1995より）
この項目のなかで概ね20%良くなった場合をACR20でよくなったと規定します。
②ヨーロッパリウマチ学会（EULAR）の評価法
DAS28 = 0.56 * sqrt(tender28) + 0.28 * sqrt(swollen28) + 0.70 * ln(ESR) + 0.014 * GH
DAS28-4(crp) = 0.56*sqrt(TJC28) + 0.28*sqrt(SJC28) + 0.36*ln(CRP+1) + 0.014*GH + 0.96
（DAS28に必要な評価関節と計算式（赤沈とCRP値を使用））
活動性：低：＜3.2
中：3.2~5.1
高：＞5.1
寛解：＜2.6

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リウマチ検査一般リウマチの検査（１）（２）（３）（４）（５）（６）関節リウマチ発症前の検査異常

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